オーボエの活躍するベートーヴェンの交響曲(番外編:木管合奏版) [木管アンサンブル]
オーボエの活躍するベートーヴェンの交響曲ですが、番外編として、交響曲第7番、第8番の木管合奏版を紹介ししたいと思います。これは、オーボエ2本、クラリネット2本、ホルン2本、ファゴット2、コントラファゴットの木管9重奏に、この2曲の交響曲を全曲アレンジしたものです。
ベートーヴェンの生きている時代、話題のオペラの有名な旋律を、木管合奏で気軽に聴くというのがはやっていたようで、モーツァルトの有名なオペラが、次々と編曲されています。ベートーヴェンでも、有名な弦・管楽器のための7重奏曲が木管合奏に編曲されています。
交響曲第7番と第8番も、1816年頃、実に6種類もの木管合奏版が出されていたと言います。ベルリンフィルの首席クラリネット奏者だったザビーネ・マイヤー率いる木管アンサンブルが、それを取り上げ、録音しています。第7番は当時の編曲の1つですが、第8番は編曲が見つからず、録音に際して新たに編曲を委嘱したもののようです。
第7番は原曲はイ長調ですが、編曲は1音下げてト長調になっており、多少の違和感がありますが、本来のヴァイオリンの旋律がオーボエとクラリネットにうまく分けて配置されています。第8番のほうは原調のままで、とてもよく仕上がった編曲だと思います。
オーボエに関して言うと、ティートヘルム・ヨナスとトーマス・インダーミューレという2人が演奏していますが、ドイツの重厚で甘美な音色がとっても魅力的です。皆さんも一度聞いてみてはいかがでしょうか。
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