筑波大学吹奏楽団の思い出(その5) 伊藤康英さん、筑波を初指揮 [吹奏楽]
筑波大学吹奏楽団での思い出の続きを再開したいと思います。
第6回定期演奏会の演奏記録がわからず、なかなか再開できなかったのですが、5年後輩であるsax8さんから情報をいただき、判明しました。sax8さん、ありがとうございます
僕は2年生まで、吹奏楽や作曲などの音楽活動に明け暮れて、単位を取るのがやっとという感じでしたが、3年生になると急に勉強が面白くなり、吹奏楽の練習は休みがちに・・・。相棒のOboeパートリーダー(実は妻です)は怒って、もうアンタには1stは吹かせてあげないって言われてしまいました(^_^;)
何とかお許しをもらって、秋の定演ではイングリッシュホルン専従で、第1部だけ吹くことになりました。イングリッシュホルンは団になかったので、前回同様、当時習っていた都響の先生にお借りしました。
第6回定期演奏会 1981年10月17日(土) 土浦市民会館
第1部
Cウリイアムス/交響的舞曲第3番「フィエスタ」
小柴秀樹/吹奏楽のための挽歌(初演)
保科洋/古祀
第2部 ポップスステージ
バードランド、ウィー・アー・オール・アローン、マスターブラスター、ディズニー・メドレー
第3部
ストラヴィンスキー(伊藤康英編)/バレエ組曲「火の鳥」より、王女たちのロンド、魔王カスチェイの凶悪な踊り、子守歌、終曲
アンコール
シベリウス/カレリア組曲より行進曲
Aリード/スラヴ民謡組曲より
Aリード/第1組曲よりギャロップこの演奏会には2つの特徴がありました。ひとつは同期のクラリネット奏者、小柴くんが作曲した「吹奏楽のための挽歌」を初演したことです。彼はギターで音を取りながら、なんと吹奏楽曲を作曲してしまったのです。練習に初登場した当初は不協和音とかかなりあったのですが、たびたび改良して、最後はプロの書いた曲かと聞き違えるほどの立派な曲になりました。最初はイングリッシュホルンのパートはなかったのですが、フルスコアを見て、僕が勝手にパートを作りました。中間部にオーボエのソロがありましたが、それをイングリッシュホルンのソロに変えさせていただきました。この曲の直後に保科洋の古祀を演奏したのですが、古祀でも中間部にイングリッシュホルンのソロがありましたので、小柴くんの曲は古祀とちょっと似た曲になってしまいました。 でもいい曲でしたよ
もうひとつは、伊藤康英さんが、我が団のために「火の鳥を」吹奏楽用に編曲し、初指揮したことです。伊藤康英さんは、吹奏楽をやったことのある人なら知らない人はいない、日本を代表する気鋭の作曲家です。なぜ、そんな著名な方が、我が筑波なぞに付き合ってくれたのか。それは、伊藤さんが小柴くんなどと浜松北高校時代に同級生だったからです。伊藤さんは当時まだ現役の芸大生でした。
伊藤康英さんはその後、1983年から1995年の長きにわたり、コンクールで指揮をしてくださって、ご自分の曲や編曲した曲もしばしば演奏していただきました。1995年には初の全国大会出場に導いていただきました。どうもありがとうございました。
さて、僕は定演の本番で、2曲あったイングリッシュホルンのソロもうまく吹くことができて、大満足でした。大学生活最後の定期演奏会は、僕にとって、とても思い出深いものになりました。
(つづく)
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伊藤康英さん、存じ上げています。
実は昔参加したセミナーで伴奏していただいたことが・・・。
知人のリサイタルに行ったら伴奏していらしたし。
伊藤さんの「魔王」、忘れられません。
場所もノバホールでした。(笑)
by Cecilia (2009-11-01 18:17)
お見舞い有難うございました。
懐かしい曲が並んでいますね。
イングリッシュホルンのソロと言えば「アッピア街道」も有名ですね。
今日の発表会の会場で 11/15 のシエナのチケットを購入する事ができました。取り扱いが浦安市内にしかなかったのでわざわざチケットを買いには行けないなあと思っていたのですが、嬉しいことに会場の建物内に取り扱うところがあったのです。
8/22 発売開始だったようですが、まだ残っていました。
「宝くじコンサート」なので安いのも嬉しいです。
今からでは「星条旗」の練習は間に合いそうもないのが残念です。
第一楽譜がありません。でも楽器は持って行きます。
by センニン (2009-11-01 20:26)
Cecillaさん、コメントありがとうございます。
伊藤康英さんに伴奏してもらったことがあるんですか! それはうらやましい。
伊藤康英さんは、ピアノもコンクールで入賞するぐらいの腕前だし、歌曲もたくさん作曲されていますね。
「魔王」はシューベルトのでしょうか。つくばのノバホールでお聴きになったなんて・・・。今ノバホールから帰ってきたところです(*^_^*)
by ながぐつ (2009-11-01 22:55)
センニンさん、コメントありがとうございます。
ローマの松の「アッピア街道」はイングリッシュホルン吹きなら、一度は吹いてみたい曲なのですが、指使いが難しいんです。以前在籍したオケでやったときには、僕には演奏不能と思われ、音大生のトラを呼ばれて吹くことができませんでした。
シエナウインドオーケストラのチケット、手に入って良かったですね。最後の「星条旗」の全員合奏は定番のようですね。佐渡裕さんがまだ指揮されてるんでしょうか? 吹けるといいですね。
by ながぐつ (2009-11-01 23:00)