タイラコアンサンブル、本番終了 [木管アンサンブル]
タイラコアンサンブルの本番が終わりました。1990年に原型ができた本アンサンブル、すでにほぼ20年の年月を経ていますがコンサートは今回が5回目であり、前回の「秋の気まぐれコンサート」から実に7年ぶりの演奏会でした。
会場の石森管楽器地下多目的スペース(JR中央・総武線各駅停車 大久保駅北口下車徒歩3分)には、40名ほどの客席を用意しましたが、親子連れなども多くほぼ満席のお客さんがはいりました。さて、演奏会を一言で言うと、いろいろ事故もありましたが、会場の音響が良く、自分の楽器やリードの調子も良く、まずまず楽しめた演奏会でした。
1曲目、ファルカシュ/ハンガリアン古典舞曲(Fl,Ob,Cl,Hr,Fg)は、最初の曲でみんな緊張したのか、事故多発。幸いなことに? 録音を頼んでいた人がスイッチを押し忘れて、5楽章全曲の録音がありません。
2曲目、ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ(Fl,Ob,Cl,Hr,Fg)は、大好きな曲です。全体としてまずまずの出来だったと思います。これは録音を以下にアップします。プログラムにも載せていますが、ホルンは音を当てるのがすごく難しいウインナホルンを使っています。
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3曲目、エルガー/愛のあいさつ(Fl,Ob,Cl2,Hr,Fg)は、バレンタインにふさわしい選曲。大きな事故もなく、優雅に吹けたと思います。
第1部最後の曲は、アンダーソン/シンコペーティッド・クロック(Fl,Ob,Cl2,Hr,Fg,Perc)。この曲には、クラリネット奏者2人の愛娘Yちゃん(6歳)とFちゃん(4歳)がウッドブロックとカスタネットで参加。前回2003年の演奏会の時にはYちゃんはお腹の中、Fちゃんは婚約したところで影も形もありませんでした。7年経ってこうやって親子で演奏会にでられるのは、感慨深いものがあります。会場からも温かい拍手をいただきました。
15分の休憩後、第2部の最初の曲は、ドイツ民謡/山の音楽家で、楽器紹介を兼ねています。「一緒に○○吹いてみましょう♪」のあとに、6つの楽器が、順番にソロを披露しました。そのためこれは譜面通りに吹かず、かなり変えました。
2曲目は、ウィルダー/サッチ・ア・テンダーナイト(Fl,EH.,Cl,Hr,Fg,Pf)です。唯一ジャズの曲です。この曲はイングリッシュホルンを含む6重奏という珍しい編成です。ではこれも実際の演奏をどうぞ。
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3曲目は、リスト/愛の夢(Fl,EH.,Pf)。この曲もイングリッシュホルンです。事故発生。突如Aのキーが上がらなくなって、音が変わらない。本番前はオーボエのESキーが心配でしたが、そっちは何とかなったのに、思わぬ伏兵が(^_^;) 2~3カ所、変な音がしてしまいました。
4曲目は、ベートーヴェン/木管5重奏曲変ホ長調op.71第1楽章(Fl,Ob,Cl,Hr,Fg)。これは木管6重奏曲からの編曲ものです。練習では、最後までなかなか曲にならなかった難曲でした。本番もいまいちでした。
最後の曲は、モーツァルト/幻想曲ヘ短調kv608(Fl,Ob,Cl,Hr,Fg,Pf)。この曲も自動オルガンのための曲からの編曲もので、モーツァルト晩年の美しさと苦悩に満ちた曲です。単一楽章でありながら、10分を超える大曲で、何度もテンポが変わります。練習に一番時間をかけた曲で、ミスも若干ありましたが、まあまあうまくいったほうかなと。
アンコール1曲目は「となりのトトロ」のさんぽ、2曲目は「となりのトトロ」のエンディングをやりました。本来木管5重奏ですが、ピアノ伴奏をオリジナルでつけて演奏しました。楽しく聞いていただけたかと思います。では、さんぽをどうぞ。
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演奏会が終わった後、来てくれた方数人も交えて、14人で近くの中華料理屋で打ち上げをしました。料理がおいしかったです。2人のお子さんは初対面でしたが、すっかり仲良くなった様子で、ホールの後片付けの時から、2人で走り回っていました。
メンバーは仕事・育児で時間がなかなか確保できない中、なんとか練習日程を合わせて練習日を設定、しかもながぐつの仕事の都合で、前日に練習ができないという綱渡りの演奏会でした。特に主婦2人はよく頑張ったと思います。開放感とまずまずの達成感を味わえた演奏会でした。以下に集合写真とプログラムを載せます。
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演奏会の模様を聞かせていただき感謝します。子どもから大人まで楽しめるすばらしい演奏会ですね。解説付きで難しさなどがよく分かりました。
by yablinsky (2010-02-16 20:45)
こんばんは。
ウィンナ・ホルンとは珍しいですね。難しいのが聴いていても分かります。
パヴァーヌ、聴かせていただきました。
どうしてもフルートに耳が行ってしまいますが、フレーズの取り方もヴィヴラートも音色も良いと思います。お上手です。
オーボエ、安定していますね。楽器の調子が悪いようには思えません。音色も良いです。
クラリネットのお二人は音大のご出身なのですね。
録音位置のせいか、ファゴットとクラリネットが引っ込んでいるようでちょっと残念です。
実演を聴きたかったです。
by センニン (2010-02-16 20:50)
yablinskyさん、コメントありがとうございます。
うまかったかどうかはともかく、子供も楽しめる曲ははいっていました。
うちの娘2人も、幼少の頃このアンサンブルコンサートを聴き、今は吹奏楽をやっています。
yablinskyさんのところの初号、二号ちゃんも、音楽好きの娘さんに育ちつつあるようで、いいですね~。
by ながぐつ (2010-02-16 22:08)
センニンさん、コメントありがとうございます。
フルート吹きは、市民オケに2つ、会社のオケ、それにアンサンブル、さらには練習後の飲み会が楽しみと、いつ仕事してるんだろうって感じのフルート大好きおじさまです。メーカーはわかりませんが、金のフルートと、木管のフルートを持っていて、この演奏会でも2本使い分けていました。
オーボエ、お褒めいただいてありがとうございます。楽器が何とかなったのがほんと良かったです。
ホルンはほんと、難しそうです。クラ、ファゴットはパヴァーヌはあまり活躍しないので聞こえないのかもしれません。他の曲はもっと出ていました。
今度はセンニンさんの演奏もぜひぜひお聴かせください。
by ながぐつ (2010-02-16 22:16)
充実した内容ですね。
ますます聴きに行きたかったです~!
by nomame (2010-02-16 22:40)
お疲れ様でした!
ウィルダー素敵♪
暖かくて、ピースフルなコンサートですね。
是非次回はお伺いしたいです。
by ritzy (2010-02-17 01:06)
演奏お疲れさまでした^^
前半の緊張感、後半の温かさが
音源から伝わってきました!
今度は生で聴きたいですね^^
by ユーフォ (2010-02-17 02:33)
nomameさん、コメントありがとうございます。
ちょっと支離滅裂な選曲のような気もしますが、まあ良かったと思います。
nomameさんの演奏もぜひぜひお聴きしたいです。
by ながぐつ (2010-02-17 07:56)
ritzyさん、コメントありがとうございます。
お褒めいただいて恐縮です。
ウイルダーは曲が良かったです。
こんどはritzyさんの演奏も、ぜひぜひ(^_^;)
by ながぐつ (2010-02-17 07:58)
ユーフォさん、コメントありがとうございます。
耳の肥えたユーフォさんにお聴かせするのはお恥ずかしい演奏でしたが・・・。
まあ、楽しめたのが良かったですね。アマチュアですから、お客様はもちろん、自分たちも楽しみたいですね。
by ながぐつ (2010-02-17 08:00)
アレック・ワイルダーと「さんぽ」も聴かせていただきました。
"Such A Tender Night" はラヴェルよりまとまっていますね。ほんの一部前半のクラリネットのソロのところでハーモニーが気になる部分がありましたが、これでは私達のフルートアンサンブルはとても聴いていただく事ができません (^^;)
クラリネットはさすがです。
イングリッシュ・ホルン、とても良いです。
Amazon で CD を見つけたので聴いてみようと思います。
by センニン (2010-02-17 09:25)
センニンさん、再コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、ワイルダーは木管アンサンブルの曲を結構書いているようですね。当方のフルート吹きもCDが出ていると言っていました。
ハーモニー、リズム、いずれも問題だらけです(^_^;)
だけど、クラリネットの小俣さんは、確かに、うまいですよ。一緒に吹いていても、さすがプロという感じです。
イングリッシュホルン、お褒めいただき、ありがとうございます(*^_^*)
by ながぐつ (2010-02-17 20:42)
間違えてハイドンのほうの記事に書いていたコメントをこちらに移し変えました。
すみません・・・。
まずは「さんぽ」を聴かせていただきました。
(私もやる予定があるのですが。)
素敵な編曲ですね~。
こんな編曲なら是非やってみたいです。
他の曲もじっくり聴かせていただきますね。
写真のながぐつさんはじめ皆様落ち着いた良い雰囲気ですね~。
お疲れ様でした。
by Cecilia (2010-02-18 09:30)
Cecillaさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってしまいました。
「さんぽ」の編曲は、もとは木管5重奏なのですが、それにピアニストがさらに伴奏をつけてくれて、厚みのあるサウンドになりました。
Cecillaさんは、歌われるのでしょうか。いつになっても色あせない曲ですね。
ながぐつをはじめ、20年前に始めたときからすれば(当然ですが)ずいぶん老けました(^_^;)
by ながぐつ (2010-02-20 05:28)