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のだめの吹き替えをした池田昭子さん、再び(その3) [オーケストラ]

ながぐつの過去の録画ライブラリーから池田昭子さんの演奏の紹介、3回目(最終回)です。

最初は「クラシック倶楽部」で放映されていた、2005年のリサイタルです。

⑤池田昭子オーボエリサイタル 2005年4月5日 東京オペラシティリサイタルホール 

石田三和子(p)ほか

C.P.E.バッハ/オーボエソナタト短調wa135、シューマン/アダージョとアレグロop70、ルストワフスキ/エピタフ、カリヴォダ/サロン風小品op228、J.S.バッハ/ソナタト短調BWV1030b、茂木大輔/ヴァーティカル・レイン-池田昭子のために ほか

この演奏会は初の本格的なソロリサイタルではなかったかと思います。シューマンなどで、池田さんらしい繊細な音楽を奏でている一方で、カリヴォダなどで超絶技巧も披露しています。茂木さんが池田さんのために書いた曲をアンコールで演奏しています。会場で茂木さんが聴いていて、終わった後つつましく一礼していました。

⑥N響定期公演 2008年1月18日 NHKホール 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

シベリウス/交響詩「4つの伝説」op22からトゥネラの白鳥、シベリウス/交響曲第2番ニ長調

この演奏会のトゥネラの白鳥のイングリッシュホルンは、まさに圧巻と言っていいでしょう。すばらしいです。演奏している表情が、池田さん独特の切ない表情で、またそれが演奏を引き立てています。ブロムシュテットが、演奏終了後、わざわざ池田さんの席まで行って、池田さんの手を取って起立させました。このような光景を見たのは初めてです。まさに「伝説」の名演になったのではないでしょうか。

おまけ: 

バンドジャーナルの2009年12月号に、新譜「アヴェマリア」についての、池田昭子さんのインタビューが載っています。 

「どの曲も過去の名手達の名演がたくさんあるから、いろんな歌手や弦楽器奏者のCDを聴きましたね。・・・苦労したのは、オーボエは音の立ち上がりがはっきりしすぎてしまうので、歌やヴァイオリンみたいにソフトにアタックして吹き始めるのも大変でした。・・・」

うう~、ながぐつはソフトアタックが苦手です(^_^;)

「楽器で歌うときって、そこに自分の思い入れみたいなものが出過ぎると、聴いている人は心地よくないと思うんです。自然と滲み出てくるのならいいですけど」

うう~、ながぐつは曲に思い入れすぎて、歌いすぎてしまい後で録音を聴いて、いつもくどいなあって思っています。オーボエ奏者が陥りやすい欠点に、池田さんは十分留意されていることがわかります。

「アヴェマリア」でイングリッシュホルンの演奏を3曲入れたのは池田さんの発案で、最初予定には無かったそうです。これはファンとしては、大変ありがたかったです。

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コメント 7

ユーフォ

私もテレビ廃止にしようかな~
by ユーフォ (2010-02-22 00:29) 

ながぐつ

ユーフォさん、コメントありがとうございます。
ユーフォさんもですか~???
ながぐつは、なかなか生が聴けないので、テレビがなかったらつらいです。
ニュースとかはネットでみられるようになりましたけど・・・
by ながぐつ (2010-02-22 05:33) 

センニン

おはようございます。
たしかに「自然と滲み出てくる」のが良いですね。
フルートでも工藤さんは割と動きが多い方ですが、演奏が良いので気になりません。
かと言ってあまり動きがなくて東海林太郎のような不動の姿勢も気詰まりな感じですね。

池田さんのソロ、聴きたいですね。
ところで "Tuonelan joutsen" は「トゥネラの白鳥」と表記される場合もありますが、どちらかと言えば「トゥオネラの白鳥」の方が一般的ではないかと思います。
by センニン (2010-02-22 07:58) 

ながぐつ

センニンさん、コメントありがとうございます。
確かに体が動くのと、音楽が動くのは連動している場合が多いですね。
音楽も自然、体の動きも自然なのがいいのでしょうが、オーバーアクションだと、音楽も大げさに聞こえる場合がありますね。

「トゥオネラの白鳥」、了解いたしました。
by ながぐつ (2010-02-22 21:15) 

Cecilia

「トゥオネラの白鳥」と言えば、山岸涼子の「テレプシコーラ」というバレエ漫画に出てきます。
ヒロイン篠原六花(ゆき)の姉で才能ある少女として周囲からも将来を嘱望されていた千花はいじめを苦にして自殺してしまいます。
生前偶然耳にしたこの曲に六花は自ら振付けて踊りますが、彼岸で踊る姉を偲んで作った作品は彼女のコリオグラファーとしての真の出発点になりました。

バンドジャーナル、買って読んだことはないのですが、昔文通欄に投稿して採用されました。
by Cecilia (2010-02-23 11:25) 

ながぐつ

Cecillaさん、コメントありがとうございます。
そんな漫画があるのですね。何とももの悲しいストーリーですね。この曲にぴったりかも。

バンジャがきっかけで、高校時代に文通を始められたのですよね。この前、コメントへのお返事で読みました。
by ながぐつ (2010-02-23 22:45) 

zaidan

N響オーボエ奏者の池田昭子さんがメンバーである
「トリオ・サンクァンシュ」によるミュージアムコンサートをご紹介します。

日時:2011年9月3日(土)午後6時30分開場、午後7時開演

会場:国立科学博物館 日本館中央ホール(上野公園内)

第1部 お話 演題:「海の音-クジラのソング、イルカの超音波」
講師:国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ長 山田 格

第2部 演奏
トリオ・サンクァンシュ;
池田昭子(オーボエ)
松本健司(クラリネット)
菅原恵子(ファゴット)

予定曲目;
G.F.ヘンデル(津村芳伯編)/水上の音楽 第2組曲より アラ・ホーンパイプ
J.S.バッハ/6つのトリオソナタより 第4番 ト短調
W.A.モーツァルト/5つのディヴェルティメントより 第4番
津村芳伯編曲/シースクリーンズメドレー ~海の映画音楽集~ ほか

入場料:3,000円(全席自由)限定100席
※当日券の販売はありません。

チケット販売所:
東京文化会館チケットサービス(03-5685-0650)
台東区役所 9階②番にぎわい計画課(上野駅前)
旧東京音楽学校奏楽堂(上野公園内)
台東区芸術文化財団事務局(台東区下谷1-2-11)

主催・お問合せ:公益財団法人 台東区芸術文化財団 5828-7591(平日9:00~17:00)
共催:独立行政法人 国立科学博物館
後援:台東区 / 台東区教育委員会
協賛:洋食 黒船亭

詳細はHPにて↓
http://www.taitocity.net/taito/zaidan/news/news20110903.html


by zaidan (2011-08-12 10:41) 

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