ハイドン/交響曲第45番「告別」の逸話の逸話(小林研一郎さん) [オーケストラ]
ハイドンの交響曲第45番「告別」というのをご存じでしょうか。今回はその作曲の経緯と指揮者小林研一郎さんの演奏の逸話です。
ハイドンはニコラウス・エステルハージ侯の宮廷作曲家として仕えていました。以下、Wikipediaより引用します。
作曲当時、ハイドンと宮廷楽団員は、エステルハージ家の夏の離宮エステルハーザに滞在中だった。滞在期間が予想以上に長びいたため、たいていの楽団員がアイゼンシュタットの住居に妻を送り返さなければならなかった。このためハイドンは、おそらくエステルハージ侯が進んで、楽団員の帰宅を認める気持ちになるように、終楽章で巧みにエステルハージ侯に訴えた。終楽章後半の「アダージョ」で、演奏者は1人ずつ演奏をやめ、ロウソクの火を吹き消して交互に立ち去って行き、最後に左手に、2人の弱音器をつけたヴァイオリン奏者(ハイドン自身と、コンサートマスターのアロイス・ルイジ・トマジーニ)のみが取り残される。エステルハージ侯は、明らかにメッセージを汲み取り、初演の翌日に宮廷はアイゼンシュタットに戻された。
というものです。現在の演奏でも同様に終楽章でひとりひとり、奏者が立ち去っていきます。
このエピソード、少し形を変えて、2010年の大学入試センター試験の英語のリスニングで、出題されたそうです。
さて、「読響夜のシンフォニックライブ」という番組で、指揮者の小林研一郎さんが番組中でこの曲を演奏するに当たって紹介した逸話があります。イタリアの教会でこの曲を指揮することになった小林さんは、本番前に水をがぶ飲みしたのですが、教会の中がとても涼しく、急に冷えたので演奏が始まるとトイレに行きたくなってしまったのだそうです。第1楽章、第2楽章と過ぎていき、終楽章に来たとき、ついに我慢できなくなりました。そこで本来は指揮者は一番最後まで残っているのですが、一番先に退出してしまったのことです。こういうことは後にも先にもこのときの1回だけだそうです。しかし曲目がたまたま「告別」だったから良かったものの、そうでなかったら、どうしていたのでしょうね。
ではハイドン没後200年に当たる2009年ウィーンフィルニューイヤーコンサートから、ダニエル・バレンボイムの指揮でどうぞ。
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「告別」と言うと告別式を連想してしまいます。
なので(なぜニューイヤーコンサートに告別??)と思いましたが、聴いてみて(この曲か~)とわかりました。
うちの夫が今マイ・ブームのハイドンです。
小林研一郎さん、大変でしたね。
以前家族でオムライスのお店に行った後遊園地に行きました。
そこで巨大な大観覧車に乗ったのですが、乗ったとたんに夫が腹痛に・・・。
トイレに行きたいということでしたが、もう降りるわけにはいかずずっと我慢していました。
オムライスのお店で夫は長特大LLサイズのオムライスを食べたのです。
そこのお店ではSサイズでも結構ヴォリュームがあるのですが。
青い顔をして脂汗をかいている夫の顔は忘れることができません。
by Cecilia (2010-03-16 09:03)
ながぐつさん、いつもコメントをありがとうございます。
ありがたく拝読しています。
曲や作曲家、演奏家にまつわるエピソードは興味深いですよね。
私は学校でのコンサートもよくするのですが、曲などのエピソードを話す時と何も話さずに演奏だけする時とでは、子供達の目の輝きが全く違います。
ところで、ながぐつさんはツイッターはなさっていらっしゃいませんか?
もしIDをお持ちでしたらフォローさせていただこうと思いまして。
私のIDはgarboviolaです。
もしなさっていらっしゃるようでしたら是非フォローをお願い致します。
ブログより気軽でオンタイムの会話が出来るので無精者の私にはツイッターの方が向いているようです。
by ガルボ・アルト (2010-03-16 14:39)
こんばんは。
ユニークな演出、と捉えられたのでしたら良かったでしょうね。
実は指揮者が一番帰りたかったはず、なんてね。
by センニン (2010-03-16 20:42)
Cecillaさん、コメントありがとうございます。
ご主人がハイドンに凝っていらっしゃるのですね。良いではないですか(*^_^*)
そのご主人、冷や汗ものの体験をしましたね。その状況、す~ごくわかります。実はながぐつはすぐお腹を壊す体質なので、似たような経験を山ほどしているのです。特に外出先であわてて昼食取ったときが危ないです。いや~あの苦しさと言ったら言い尽くせません(^_^;) 高速バスをパーキングエリアで止まらせたことも・・・。
by ながぐつ (2010-03-16 21:44)
アルトさん、コメントありがとうございます。
そうですか。学校で子供たちに音楽を聴かせるのっていいですよね。きっと子供たちが音楽好きになるように、わかりやすいお話をされていることでしょう。
ツイッターはまだやっていないです。アルトさんのツイッター、さっき見てみました。おもしろそうですね。しかしながぐつは、頻繁に会話するのが苦手なタイプなので、続くかなあ。ちょっと考えてみます。
by ながぐつ (2010-03-16 21:49)
センニンさん、コメントありがとうございます。
たぶん、演出と捉えられたのではないでしょうか。奏者がいなくなる曲だって、わかっている曲ですからね。これを「運命」でやったら、誰もがアクシデントだってわかりますね。
しかし、ながぐつは本番中、指揮者がいなくなるという体験をしたことがあります。これについては次回にでも記事にしたいと思います。
by ながぐつ (2010-03-16 21:52)
本番中に・・・恐ろしい事ですね~!
幸い、演奏関連でそのような事件に出くわしてはいませんが・・・
明日は我が身・・・いつ、モヨウしてくるか
神のみぞ知る^^
by ユーフォ (2010-03-17 01:40)
ユーフォさん、コメントありがとうございます。
ユーフォさんは経験豊富そうなだけに、自分でなくても、周りでそういう事態があったのではないでしょうか。
この点は、演奏者は気を使いますね~。
by ながぐつ (2010-03-17 22:05)