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第九の第4楽章、オーボエのおいしいところ [オーケストラ]

久しぶりにオーケストラネタを書きたいと思います。

先日、N響アワーで、「日比谷公会堂・あの感動を再び~終戦直前に響いた第9」という番組がやっていました。終わりのほう最後だけみたのですが、井上道義さんが指揮したのをやっていました。 2010年7月2日, 日比谷公会堂で収録したもののようです。戦前に歌ったことのある90歳前後の方が合唱団の一員として歌っていました。すばらしいですね。

井上道義さんのホームページにコメントが載っています。

http://www.michiyoshi-inoue.com/2010/08/media2010081521002200_nhk.html

この曲、ながぐつは過去に3回+1/4回、本番で吹いています。1/4というのは4楽章だけ、演奏したことがあるということです。実はこの4楽章、歓喜の歌に耳が行きがちですが、その前後や裏にオーボエのおいいしいところが随所にあるのです。

①バリトンがはじめて歓喜の歌を歌うところで、その裏でオーボエがとてもすてきな対旋律をやっているのです。吹いていてめっちゃ気持ちいいです。

②全員合唱で歓喜の歌を歌う直前に、オーボエが2重奏でホルンのシンコペーションを伴って、歓喜の歌の断片を3回繰り返します。最初は長調で静かに、2回目は短調で、そして最後は長調に戻りホルンと共にクレッシェンドで盛り上がって、歓喜の歌を導きます。

ではYouTubeでどうぞ。Neuquén Symphony Orchestra of Patagonia. Andrés Tolcachir指揮とあります。


まず①の旋律は、7:00すぎあたりから始まります。

 

次に②の旋律です。トルコ行進曲に続く遷移部を経て、②の旋律が3:05ぐらいから始まり、歓喜の歌の大合唱です。

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センニン

よく知っている箇所ですが、あれれ?こんなにオーボエが目立っていましたっけ?
なんだかオーボエを強調したような録音ですね。
by センニン (2010-08-20 21:48) 

nomame

私は確か6回と1/4回です。
この“1/4回”があるのが
第九の第九たるところですよね。
by nomame (2010-08-21 03:27) 

ながぐつ

センニンさん、コメントありがとうございます。
特にオーボエを強調した録音ではないです。これで普通ぐらいで、もっとよく聞こえる録音もありますね。
恐らく、普段は歌のほうに耳が行っていると思いますが、オーボエに注目すると、結構目立ちますよね(*^_^*)
by ながぐつ (2010-08-21 08:12) 

ながぐつ

nomameさん、コメントありがとうございます。
さすがnomameさん、6回と1/4もおやりになっているのですね。
ファゴットも第9は結構目立ちますね。3楽章の冒頭、2ndファゴットから始まるのが、ながぐつはベートーヴェン先生に敬服です。2ndファゴットが曲の初っぱなにソロがある曲なんて、ながぐつは他に知りません。
by ながぐつ (2010-08-21 08:15) 

yablinsky

改めて聞くと、やはり第9は名曲ですね。日本人のせいか気分が年末になります。交響曲に独唱、合唱を持ち込み、実質的に成功したのはベートーヴェンが初めてだと思います。過去にはいろいろ論争があったようですが、独唱、合唱なしの第9は私には考えられませんね。
by yablinsky (2010-08-21 23:17) 

ながぐつ

yablinskyさん、コメントありがとうございます。
そうですね。交響曲に独唱・合唱を付けるなんて、当時としては度肝を抜かれたと思います。
その後さまざまな作曲家が独唱・合唱付き交響曲を書いていますが、ベートーヴェンのこの曲に匹敵するぐらいの曲を書いたのは、マーラーぐらいですね。それほど、第9は偉大だと思います。

by ながぐつ (2010-08-22 10:37) 

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