オーボエの活躍するベートーヴェンの交響曲(その1:英雄) [オーケストラ]
今日は、オーボエの活躍するベートーヴェンの交響曲について少し。
僕はこれまで1、3、5、6、7、8、9とやったことがありますが、1stを吹かせてもらえたのは3、8と9の第4楽章です。その中でオーボエが特に活躍するのは50分を超える大曲、第3番「英雄」だと思います。
第1楽章 Allegro con brio は規模の大きいソナタ形式ですが、オーボエはそこそこソロがあるといった程度です。第2楽章 Marcia funebre: Adagio assai は、葬送行進曲のテーマをオーボエのソロで聴かせます。愁いを帯びたメロディーをうまく吹ければ最高です。第3楽章 Scherzo: Allegro vivace は軽妙な主題をオーボエのソロで聴かせます。スタッカートがうまく吹ければ最高です。そしてなんといっても 第4楽章 Finale: Allegro molto 。変奏曲のいわゆる「プロメテウスの主題」を第2変奏でオーボエが聴かせます。またひとしきり変奏が終わった後、盛り上がってフェルマータで止まり、テンポをアンダンテに落としてまた「プロメテウスの主題」をオーボエのソロでが聴かせます。ここが一番吹きがいのあるところだと、僕は思います。しかし最後の最後ですので、ここまでに体力を温存して集中して吹くことが大事だと思います。
とにかくオーボエが大活躍の曲なので、僕が吹いたときには、チケットのノルマを倍払えと冗談で言われました(笑)。
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音源 第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章 カラヤンの演奏です。ローター・コッホのオーボエソロが圧巻です。
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