SSブログ

モーツアルトの交響曲第37番ほか [オーケストラ]

入院12日目を迎えたながぐつです。

入院中、音楽を聴かずにはいられないので、家からCDをごっそり持ってきてもらっています。しかしその数約500枚、家族にその中からお目当てのCDを選んでもらうのは至難の業。CDは本棚にほぼ演題順、作曲家順に並んでいるので、どこかの一角をごっそり15枚ほど持ってきてもらうと、必然的に特定の作曲家だけのCDになります。

じゃあ、誰を選ぶか。ながぐつはモーツァルトを選びました。病人の心を落ち着けるのは、やはりモーツァルトの音楽は最適だと思います。交響曲、協奏曲、室内楽曲、独奏曲などたぶん50枚ぐらい持っていると思いますが、家族に頼んだら交響曲を持ってきました。

ハンス・グラーフ指揮の所期交響曲集3枚組というのがありましたが、ん、交響曲第42番とか交響曲第55番とかいうのがはいっています。モーツァルトの交響曲といえば誰もが知っている交響曲第41番ハ長調k551「ジュピター」が最後の交響曲ですが、交響曲第55番って何? これはケッヘルが整理した後に見つかった所期の交響曲に対し、このような番号をつけたものです。番号を変えると混乱するのでこのような後の番号をつけたのでしょうが返ってわかりにくいですね。しかがって番号無しで紹介されていることも多いです。

それから、交響曲第37番というのをご存じでしょうか? これは今では欠番になっています。トゥーン・ホーエンシュタイン伯爵から3日後の演奏会のために交響曲の作曲を依頼されましたが、とても間に合わないので、親友のミヒャエル・ハイドンの交響曲に序奏だけつけて演奏したことが後になって分かったのです。そこで現在ではモーツァルトの曲ではないと言うことで、交響曲第37番は存在しないのですね。

しかしこの序奏付き演奏のCDも出ています。ながぐつはNAXOSから出ているニコラス・ウォード指揮ノーザン室内管の演奏のCDを持っています。序奏もたいしたことがなく、ミヒャエル・ハイドンの曲も、まあ、モーツァルトの所期の交響曲ですと言われるとそうかなとも思いますが、36番「リンツ」や38番「プラハ」と比べると、明らかに見劣りします。音楽史的な意味があると思って聴くのが妥当なところでしょうね。

以下で視聴できます。

http://ml.naxos.jp/album/8.550875

にほんブログ村 クラシックブログ オーボエへにほんブログ村 クラシックブログ 室内楽・アンサンブルへにほんブログ村 クラシックブログ 吹奏楽へ 

ブログのランクがアップするので、よろしければ上のボタンを押してください。


nice!(5)  コメント(10)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 10

ユーフォ

このような事もなければ、じっくりゆっくり聴けませんよね~
モーツァルト強化週刊ですね(^^♪
by ユーフォ (2010-04-20 16:10) 

nomame

42番?55番?
言われてみると違和感アリアリですね。(笑)
あと音楽史的には交響曲は“9番”が限界とは一線とか見る研究もありますから、
10番代だとショスタコ、
20番代や30番代だとモーツァルトが連想されるみたいですね。
by nomame (2010-04-20 16:35) 

ながぐつ

ユーフォさん、コメントありがとうございます。
ほんと、じっくり聴けました。強化週間、もう定年までないかも(*^_^*)
by ながぐつ (2010-04-20 19:33) 

ながぐつ

nomameさん、コメントありがとうございます。
そうですね、20番台、30番台ならモーツァルト、90番台ならハイドンですね。
10番台だと確かにショスタコでしょうか。
確かミニャコフスキーが20数曲作っていたような・・・マイナーですね。
9番までといったらベートーヴェンかトヴォルザークかブルックナーでしょうか。シューベルトはザ・グレートが8番になってしまいましたね。

7番までと言ったらプロコフィエフかシベリウスかグラズノフ、4番までといったらブラームスかシューマンでしょうか。

いずれにしろ音楽史に残る作曲家で2桁書いているのは少ないですね。

by ながぐつ (2010-04-20 19:41) 

yablinsky

マーラーは10番が未完成ですね。でも「大地の歌」を入れると二桁になります。ちょっと無理がありますか。
by yablinsky (2010-04-20 22:43) 

ながぐつ

yablinskyさん、コメントありがとうございます。
そうですね。マーラーは結果的に11曲作っていますね。

マーラーほど、9番の呪縛を恐れた作曲家はいなかったと思います。
大地の歌に番号をつけなかったことも、9番のあとすぐに作曲した10番が未完に終わったことが、それを象徴していますね。
by ながぐつ (2010-04-21 10:07) 

Cecilia

もう退院されたのですよね?
引き続きお大事に・・・。
私、年をとって施設に入った時のことをよく考えます。
好きなように音楽を聴いたり演奏できる環境なら良いのですが、制限が多そうですね。
もっともその頃には音楽を聴きたいとか演奏したいとか思わないのでしょうか?
自分の思いを実現するには高級な老人ホームじゃないと難しそうです。
by Cecilia (2010-04-21 10:14) 

ながぐつ

Ceciliaさん、ご心配いただきありがとうございました。
そうですね。年をとったときの音楽環境ってどうなっているのでしょうか。
昔歌声喫茶とかはやったし、今、はとバスとかが、豪華な食事や観光地巡り一切なしのバスの中で懐かしの曲をみんなで歌うだけのツアーが高齢者に大人気だそうです。
音楽老人ホームとかできて、みんなで演奏したり歌ったり、聴いたりするって楽しそうですね。そんな老人ホームができたら、ながぐつは喜んで入居するでしょうね。
by ながぐつ (2010-04-22 06:42) 

Cecilia

音楽老人ホーム!
いいですね~。
高齢者施設では音楽療法もありますが、誰でも自分の好みに合った音楽を楽しみたいですよね。
今後はそういう面が充実していったらよいのにな~と夢ですが思います。

by Cecilia (2010-04-22 08:52) 

ながぐつ

Ceciliaさん、再コメントありがとうございます。

音楽老人ホーム、財力があったら自分で創設するのですけどね。
どうせならクラシック専門の老人ホームがいい。

それぞれ楽器や歌を聴いたり、練習するのが日課で、毎週末には家族も呼んで演奏会を開きます。独唱・合唱・室内楽、管弦楽などなど、年末にはもちろん第9を演奏します!
これなら認知症なんてなっている暇ありませんよね~。
by ながぐつ (2010-04-22 09:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。