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地方のホールで海外オケを呼ぶ大変さ [オーケストラ]

おととい、知人の結婚式があり、愛媛県に行って参りました。

新婦は音楽好きで、パーカッションをやっており、高校まで吹奏楽、大学ではオケ、社会人になってからは和太鼓やポップス系バンドなど、多彩な活躍をされていました。

披露宴に招かれた新譜の友人も、ほとんど、音楽つながりで、特に大学時代のオケの友人たちが多く、ながぐつは2次会でたくさんお話しすることができました。

その中に、現在ある地方の市立の市民ホールで働いていて、コンサートの企画などを担当している方がいらっしゃいました。たまたま松山空港行きのバスでも一緒になったので、いろいろ話をする中、地方のホールでオケを呼ぶのはどうやっているのかということをお聞きしました。

お話によりますと、海外のオケなどは、音楽事務所を通じて来日の情報を掴み、交渉するそうです。しかしギャラが高いのが悩みで、ホールが市からもらっている事業予算だけでは足りず、スポンサーを探さなければならないとのことでした。海外オケが東京の入場料よりも地方が安い場合が多いのは、ホール側がこのように負担しているからのようです。全収入に占める入場料収入は半分程度だそうです。

しかし、有名な海外オケ・指揮者を呼んだときの反響は大きいようで、前にワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団を呼んだときは、遠方から泊まりがけで聞きに来た人もいらっしゃったようで、チケットは完売だったそうです。ゲルギエフといえば今をときめくロシアのカリスマ指揮者ですし、ロンドン交響楽団といえば、あの「のだめ」の映画の吹き替えをした一流オケですから、反響は大きかったと思います。N響とつながりがあって、毎年定期公演をしてくれるそうです。

この方は今、限界集落(過疎地域)などでの出前コンサートを積極的にやっているそうです。

このように地方ではこのようなホールのスタッフの方々のさまざまな努力があって、地域の皆さんに質の高い音楽と接する機械が提供されているのだと感じた1日でした。

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コメント 4

Cecilia

松山は音楽が盛んなのではないのだろうかという印象があります。

高校の時、有名かどうかはわかりませんがトゥールーズ室内管弦楽団とかいう名前の管弦楽団がやって来ました。
でも席が埋まらないので私たちはただで券をもらって行きました。
それでも空席が多かったという記憶があります。
その当時も吹奏楽は盛んな土地でしたが・・・。
学生はお金を出せないという事情があったせいでしょうか。
今なら行く人も多いかもしれません。
これ以外にもただで行けたコンサートは結構あったかも。
こういうことがあるとラッキーですが、主催者側からすればせっかく来てもらった演奏家たちに失礼があってはいけない・・・と思うものなのでしょうね。
大変だと思います。


by Cecilia (2010-04-05 09:50) 

ユーフォ

この様な方が地方の音楽文化を引っ張っているんですね。
頑張って頂きたい!
by ユーフォ (2010-04-05 11:25) 

nomame

貴重な現場のご意見ですね。
参考になります。
by nomame (2010-04-05 14:21) 

センニン

興味深いお話です。
千葉にも一応プロオケがあるのですが、岩城宏之さんに著書の中で「知らなかった二つのうちの一つ」と言われてしまう有様です。
千葉は少年少女オーケストラの方が有名かもしれません。
だからというわけではないでしょうが、東フィルと千葉市が提携しているとかで以前動物公園や花の美術館で東フィルのメンバーの方による小規模なコンサートを聴いたことがあります。

有名オケーを呼ぶ事ができるかどうかは、良いホールがあるかどうか、職員の方が熱心かどうかそうした要因が大きいのかもしれませんね。
by センニン (2010-04-05 21:11) 

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