長崎訪問、プッチーニ「蝶々夫人」ゆかりの地 [オーケストラ]
昨日は福岡県での仕事が終わり、オフで長崎に行ってきました。
いろいろ目的はあったのですが、3大オペラと言われる、プッチーニの「蝶々夫人」ゆかりの地と思われる、旧グラバー邸に行ってきました。
蝶々夫人のあらすじはご存じでしょうか。没落士族の娘であった蝶々夫人はアメリカ海軍士官ピンカートンと結婚し、一児をもうけますが、ピンカートンは任務を終えてアメリカに帰ってしまいます。蝶々夫人は丘の上の港の見える家で来る日も来る日も夫の帰りを待ち続けます。しかし戻ってきた夫はすでにアメリカ人女性と結婚しており、蝶々夫人はショックを受けます。蝶々夫人との間の子供を夫が引き取って育てることまで承諾させられれた蝶々夫人は、自害してしまうと言ったものがおおむねのストーリーです。
蝶々夫人のモデルが、幕末に活躍したイギリス商人トーマス・ブレーク・グラバーの妻、ツルであるのではないかという説があることから、旧グラバー邸には、プッチーニの銅像が建っていました。以下の写真です。
以下の写真が旧グラバー邸です。
旧グラバー邸からみた、長崎市街の様子です。蝶々夫人が夫の船が港にくるのを来る日も来る日も見ていたのは、こんな風景だったのでしょうか。
では有名なアリア、「ある晴れた日に」を大村博美さんの歌でどうぞ。夫との再会を果たしたときのことを想像して歌う蝶々さんです。プッチーニらしい壮大な曲です。
カラヤン指揮のDVD持っていますが、やっぱり外国人の蝶々夫人には違和感がありますね。日本人の方が好きです。
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千秋がのだめを追って福岡に来たロケ現場? [その他]
ながぐつは、お仕事で「のだめ」の故郷 、福岡県大川市に来ています。
泊まっているところが大川ふれあいの家というところで、筑後川の川沿いにあります。そこはなんと、「のだめ」のロケ地なのです!
これは、テレビドラマの最終回に放映されましたシーンです。のだめは、マラドーナ・ピアノコンクールで優勝できなかったことにショックを受け、福岡県大川市にある実家に戻ります。そんなのだめを連れ戻そうと、千秋は新幹線に乗って、のだめを追い、博多からタクシーで大川市へ向かいます。そしてのだめが河川敷の道路を歩いているところを千秋が見つけ、抱擁し合うというシーンがありました。
そのロケ地と思われるところに、朝、散歩してきました。写真のところです。
昨日大川市長さんに会ったので、聞いてみたのですが、ああ、あの辺だとおっしゃっていました。
以下の写真は、のだめのお父さんが漁をしていた船と同種のものだと思われます。
以上、ミーハーのながぐつでした。
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練習中に起こったこと:ガラス激突事件 [吹奏楽]
今日はこれから福岡出張なんで、短く昔起こったハプニングをご紹介します。
筑波大学吹奏楽団在籍中のことでした。その日はパート練習・個人練習の日で、第1学群等の各部屋で練習をしていました。
クラリネットの尊敬するする先輩がいて、ながぐつはパシリのようなことをやっていました。その日もその先輩が「おいながぐつ、ジュースを急いで買ってこい」というので、自販機のある棟に向けてダッシュです。建物の入り口には大きなガラス張りの扉があるのですが、夜だったし、当然ガラスは透明なので見えません。ながぐつはガラスがあることに気がつかずにそのまま突進。
「ガシャーン」
大きな音とともに強い衝撃が・・・。ガラスに顔から突っ込んで、ガラスが粉々に割れたのでした。顔が痛い! その場にうずくまるながぐつ。人が大勢集まってきました。しかし、痛みは次第に引いていき、結局ガラスは派手に割ったものの、かすり傷ひとつしていませんでした。
担当の先生が来て、「後日弁償してもらうかもしれないから、連絡を待っていなさい」と言われました。しかし連絡はなく、その後新しいガラスがいつの間にか入っていました。そのガラスには、水平にテープが3本貼り付けられていましたとさ。ドジな人間が同じ事故に遭わないように・・・(^_^;)
ジュースを買いに行かせた先輩とは、柳瀬敬さんです。ハハハ、ばらしてしまった・・・柳瀬敬さんについては筑波大学吹奏楽団の思い出(その4) Rコルサコフ/クラリネット協奏曲ほか という記事を書いていますので、こちらもご覧ください。
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木管アンサンブルによるディズニーメドレー [木管アンサンブル]
吹奏楽で演奏するディズニーの音楽 [吹奏楽]
そろそろ吹奏楽の話題を書かないと、吹奏楽ファンの方はつまらないと思いますので・・・
我が芝浦工業大学文化会交響吹奏楽団は、新1年生も入り、7月4日のミニコンサートに向けての練習が始まっております。アンサンブルステージと全体合奏の2部に分かれており、全体合奏では5曲演奏します。昨日はそのうち2曲の練習がありました。
そのうち1曲は、写真の通り、山里佐和子さん編曲の「ディズニー・クラシックス・レビュー」という曲でした。地域の皆さんに、特に子供さんも楽しんでもらおうと言うことで、ディズニーかジブリの曲をほとんど毎回とりあげています。
ディズニー関連の吹奏楽譜は山のように出ていて、調べようと思ったのですが、とても追い切れません。吹奏楽譜・CDを扱っているサウンドマップで「ディズニー」で検索をかけたところ、103件ヒットしました。複数の映画の有名な曲のメドレーから、ピノキオ、美女と野獣、アラジン、リトルマーメイドなど単体の映画の曲のメドレーまで、さまざまなものがあります。
輸入楽譜のみまとめたサイトがあります。こちらです。
草分けといえるのは、1981年のニューサウンズインブラスに載った岩井直薄先生の編曲でしょうか。ながぐつも大学時代や、卒業してからも演奏しましたね。こちらです。やっぱこれが一番好きかなあ。映像を探しましたが、いい演奏がありません。
では山里佐和子編の「ディズニー・クラシックス・レビュー」のほうをどうぞ。(どこの演奏だかわかりませんが社会人バンドですね)
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「巨人の星」の「コンダラ」と「おしゃべりクラシック」の「コンダーラコーナー」 [その他]
今回のテーマはtamanossimoさんもブログでとりあげている内容です。
我々の世代は、みんな「巨人の星」は見ていたと思います。その冒頭の主題歌で「思い込んだら試練の道を~♪」と歌い出すのですが、飛雄馬が手動の整地ローラーを引いているのが映ったっため、「オモイコンダラ」を「重いコンダラ」だと思って、あの整地ローラーを「コンダラ」または「コンダーラ」と勘違いしてしまった人が続出しました。
改めて実際にオープニングを見てみると、この歌詞の場面に聖地ローラーは登場していません。第12話で整地ローラーが登場したとき、バックに主題歌が流れていたため、誤解が生じたのではないかという説があります。
その後毎日放送(ラジオ)のMBSヤングタウンという番組でパーソナリティーを務めた谷村新司さん(1978-1986)が、聞き間違いや思い違いに関する「重いコンダラのコーナー」を立ち上げたところ、反響が大きかったのことです。また、NHK-FMの「おしゃべりクラシック」のパーソナリティーを務めていた渡邊徹さんが同様の勘違いをしていたところから、クラシックの曲と似ている曲を視聴者から応募して紹介するコーナーを「コンダーラコーナー」と名付けていました。1997年頃の話です。Cecillaさんの情報によれば、「気ままにクラシック」と名前が変わった後も、「どこ似てコーナー」として鈴木大介さんと中澤裕子さんの頃まで続いていたという話です。
そして「コンダラ」は俗語として世間に広まって定着していきます。今ではなんと、整地ローラーのことを「コンダラ」と呼ぶようになってしまったということです。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にまで掲載されています。こちらです。
「コンダーラコーナー」「どこ似てコーナー」で取り上げられた曲がどこかに載っているかと思って探したのですが、見当たりません。
では懐かしの巨人の星の主題歌をニコニコ動画でどうぞ(YouTubeでは適当なものがありませんでした)
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おなじみの曲と似ているクラシック音楽(その1) [オーケストラ]
クラシックの曲を演奏したり、聴いていると、あれ?これはどこかであるぞというメロディーが出てくることがありますね。
誰でもわかるのは、ラヴェルのボレロと、「水戸黄門」の主題歌ですよね。単にボレロのリズムが一緒というだけの話なんでしょうけれども。のだめ最終楽章後編で出てきたショパンのピアノ協奏曲第1番第1楽章の主題と、都はるみの歌っていた「北の宿から」が似ていることは、ピアニストの中村紘子さんが、ラジオで指摘していました。
こういった曲はたくさんあると思いますが、似ている曲どうしを巧妙にくっつけた「連結クラシック」というサイトがあります。投稿者がMIDI形式のファイルで作成していますが、傑作揃いです。次女がどこからか見つけてきて、完全にはまっていました。
今回はその中から、ながぐつが気に入ったものを5曲紹介したいと思います。以下をクリックしてください。http://www.geocities.co.jp/Hollywood/8562/contn.html
18.ロミオとジュリエット(プロコフィエフ)→ゲゲゲの鬼太郎(MIDI作成者:MAAGONさん)
ソフトバンクの携帯電話のコマーシャルで一世を風靡したプロコフィエフの曲ですが、なるほどゲゲゲの鬼太郎とぴったりです!
17.ルスランとリュドミラ序曲(グリンカ)→ラジオ体操第一(MIDI作成者:不明)
グリンカのこの名曲ですが、知らない人も多いと思います。出だしの「ド~ミ~ファソ~」というところがそっくりなんですね。
47.ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」→さそり座の女(MIDI作成者:栄八さん)
第2主題に移行するわずかなアウフタクトを捉えて、美川憲一の18番「さそり座の女」につなげるとは。思いも寄らなかったです。
22.交響曲第5番「運命」(ベートーベン)→カモメの水兵さん(MIDI作成者:かみさかさん)
これはながぐつは最高傑作だと思います! 3楽章から4楽章へ移行する音楽が次第に高揚して最高潮に達する時、そこに出てくるのは、なんとカモメの水兵さん! 爆笑ものです。
48.大序曲「1812年」(チャイコフスキー)→夕焼けこやけ(MIDI作成者:bhzさん)
これも最高傑作と思います! のだめ最終楽章前編で千秋がマルレオケを振った曲ですが、曲の終盤、大砲が鳴らされる中、堂々と唄われる低音のメロディー、それはなんと夕焼け小焼けでした!
こういったパロディは、名曲への冒瀆と見る向きもあると思いますが、ながぐつは、名曲の新たな側面を浮き彫りにして、クラシックファンの裾野を広げるものとして、肯定的に捉えています。
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宮本文昭さん、宮本笑里さん、大島ミチルさんの競演 [オーボエ独奏]
朝の連続テレビ小説「あすか」のテーマ音楽「風笛」ですが、作曲家の大島ミチルさんが宮本文昭さんにオーボエのソロを吹いてもらいたくて、作ったものですね。
宮本文昭さんは3年前に引退するまで、この「風笛」を、コンサートでたびたび取り上げています。そして、娘の宮本笑里さんがデビューしてからは、親子でこの曲を幾度か演奏しており、宮本文昭さんのファイナルコンサートでも競演しました。宮本文昭さんが引退してからは、笑里さんが、ヴァイオリンヴァージョンでたびたび演奏しているようです。
現在、宮本文昭さんは指揮活動、講演活動、指導者そしてラジオのパーソナリティーを多彩な活動をしています。去る4月10日には、大島ミチルスペシャルコンサートの指揮をされ(演奏は九州交響楽団)、大島ミチルさんの新曲のヴィオラ協奏曲を演奏したようです。こちらです。このコンサートの様子は大島ミチルさんもブログで感想を書いていらっしゃいます。こちらです。
また、2007年に大島ミチルさんが宮本文昭さんのラジオ番組に出た感想もブログに書いていらっしゃいます。こちらです。「トップのアーチスト独特の共通のオーラやエネルギーが出ていて・・・それがとっても素敵なものなのです」などなど。
また同じブログで「そうそう、数日前にお嬢さんの笑里さんからお手紙を頂いたばかりでした。手がけたアーチストからお手紙頂く事は滅多にないのでとても嬉しかったです。本当に大好きな家族です。(もう一人お姉ちゃんもず〜っと前から知っていて・・・お姉ちゃんもとっても素敵なんですよ)でも宮本文昭さん、必ずまたご一緒したいです」と書いておられます。大島さんと宮本家は家族で知り合いなのですね。
その、宮本笑里さん、今や美人ヴァイオリニストとして人気絶頂ですが、ブログが半端じゃないです。1日に2~3回更新されています。超多忙だろうと思いますが・・・すごいです。こちらです。
では、大島ミチル作曲、宮本文昭・宮本笑里の競演で、「あすか」のテーマ「風笛」をどうぞ。
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中古CD購入 ショスタコの交響曲全集が1680円など [オーケストラ]
おととい、お茶の水に散髪に行った帰りに、Disc Unionお茶の水クラシック館に行ってきました。散髪に行った時は、決まってここで中古CDを大量購入します。今回買ったものは以下です。
①ショスタコーヴィッチ/交響曲全集(全11枚組) ルドルフ・バルシャイ指揮西ドイツ放送響 1680円
②シューマン/ピアノ作品集(全4枚組) イエヴェス・ナート 1680円
③風の五重奏団~17のヴァリエーション~ 池田祐子(オーボエ)、神田寛明(フルート)ほか木管5重奏 1260円
④フランス・ロマンティック・室内楽 ジャン・デ・マイヤー(オーボエ)ほか 800円
⑤オーボエ・ダンス 増沢正晃(オーボエ)ほか 840円
⑥記憶した夢の音 フンベルト・ルカレッリ(オーボエ)、フランク・モレッリ(ファゴット)ほか 735円
⑦ラルゴ~オーボエ独奏曲集 ガンハード・マッテス(オーボエ)ほか 840円
さらにメール会員はこの日は10%引きだったので、出費は6884円でした。
今回はまず、誰かの作品全集を買おうと思って物色。マッケラス指揮のモーツァルトの交響曲全集6000円も食指が動いたが、ベームのレコードを持っているので見送り。
結局①のショスタコの交響曲全集を買いました。11枚組で1680円、なんと1枚あたり150円ちょっと。ショスタコは15の交響曲の半分ぐらいしか聴いたことが無かったので即決しました。まだ第1番のみ聴いたところですが、1990年代の録音ですが、盤質も悪くなく、ロシア出身の名指揮者バルシャイだし、演奏も良いです。めっちゃ得した気分です。
②のシューマンはモノラルで録音があまりりよくありません。これもまあ4枚組で1680円だからいいか。
③以降は木管アンサンブルとオーボエ独奏のコーナーを見て、1000円以下で買えるもので持っていないものをすべて買いました。そのうちレビューしたいと思います。
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シューベルト/交響曲第7番「未完成」のこと [オーケストラ]
1Q84の記事で、ちょっと未完成交響曲ことに触れたら、シューベルトの交響曲第7番ロ短調D759「未完成」のことについて書きたくなりました。
自分が子供の頃は交響曲第8番だったのですが・・・いつから第7番になったのか。第9番が「ザ・グレート」でシューベルトの交響曲は全9曲というのが頭から離れないです。9という数には特別の意味がありますね、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、ブルックナーなどなど。マーラーが9という数字を恐れて9番目の交響曲「大地の歌」には番号をつけませんでしたし・・・
2楽章しかありませんが、あまりに完成度が高いのでシューベルトはそれで書くのをやめてしまったのではないかという説は有名ですね。3楽章は20小節までオーケストレーションされていて、そのあとはピアノ譜のスケッチが残されているようです。音楽学者エイブラハムとニューボウルドによる4楽章完成版というのも、以前聞いたことがあります。
シューベルトのこの曲ほど、美しい曲はないと思います。そして、えっ、こんな転調あり得るの?というようは、奇抜なアイデアがたくさん盛り込まれています。
この曲はオーボエとクラリネット吹きにはたまらない曲です。第1楽章の冒頭の主題から、オーボエとクラリネットがユニゾンで奏でます。ピッチが不安ですが。そして圧巻は第2楽章です。弦の静寂の中、クラリネットの長いソロが愁いを帯びたメロディーを奏で、それをオーボエが引き継ぎます。再現部ではその逆のパターンで、オーボエが長いソロが先にあって、クラリネットが引き継ぎます。
NHKの名曲探偵アマデウスでこの曲を取り上げていて、N響クラリネット首席奏者の磯部周平さんは、「このソロは最も難しい」と語っていました。
ながぐつはこの曲を2回やったことがあります。しかも2回とも1stでした。めちゃくちゃやりがいのある曲です。2楽章の問題のソロですが、まず問題なのは、2回目のソロは息が続かないです。フレーズの途中のどこかでブレスをしなければなりません。
武蔵野市民交響楽団でやったときは指揮者の先生に息継ぎ無しでやるように言われ「無理です」といってブレスをしました。あとでベルリンフィルの演奏を聞いてみると、同じところでブレスをしていたので、何だ、プロも無理なんだと思いました。
2回目は去年、赤いハリネズミ管弦楽団でやりました。最初にやったときの方がうまく吹けたなあと思います。問題のソロが近づいてくるとドキドキしてきて、平常心を保つのは難しいです。やりがいのあるソロです。
人に聞かせられるものではないのですが、どんなに感じのソロなのか、やはり音源がないとわからないと思うので、去年やったときの演奏を貼り付けておきます。
第2楽章のクラリネットのソロの前から終わりまでです。
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